2022年秋冬は、これまでの行動制限が緩和されることで人々の行動が活発になり、ニオイケアを改めて意識する機会が多くなることが想定されます。そこで、働く人々をニオイケアの側面から応援する制汗剤市場売上No.1※2、ファイントゥデイ資生堂のデオドラントブランド「エージーデオ24」は、全国の20代〜50代のビジネスパーソン800人を対象に「2022年秋冬のニオイに関する意識調査」を実施しました。
※2:インテージSRI+ 制汗剤市場(男性用除く) 2017年1月-2021年12月 各年累計販売金額 ブランドラインランキング
調査では、他人のニオイが気になるシチュエーションランキングで会食やビジネスシーンの場が多数ランクインしたほか、他人のニオイが気になっても9割の人が指摘できないことなどが明らかになりました。また、ニオイケアを怠りがちな秋冬は、「秋冬の油断大敵臭」が発生しやすくなりますが、「秋冬の油断大敵臭」が発生しやすいシチュエーションとして、「サウナ」「ハロウィンイベント」「コワーキングスペース」などがランクインしました。これらの結果に対して、秋冬のビジネスシーンで良い印象を得るために気を付けたいポイントについて、印象評論家の美有姫(重田みゆき)さんからも解説をいただいております。
※1「秋冬の油断大敵臭」とは、汗の少ない秋冬にニオイケアを怠ることで気付かれやすくなる、汗臭、ストレス臭、加齢臭が混じったニオイのことで、汗臭とストレス臭が混じるとより早く拡散し、気付かれやすくなるという傾向があります(P.3に詳細)
2022年秋冬、約6割の人は行動範囲が拡大する見込み
2022年秋冬、ビジネスパーソンの半数が今後の行動範囲拡大を予想
今後、行動範囲が拡大しそうなシチュエーションTOP3は「国内旅行」「複数人での外食」「飲み会」
公務員や会社員、経営者などオフィス勤務の20代〜50代のビジネスパーソン男女800人を対象に調査を行いました。昨年、一昨年に比べ2022年は行動制限が緩和されつつありますが、今後、行動範囲が拡大しそうかと聞くと、55.5%が「拡大しそう」と答えました[図1]。今後、行動範囲が拡大しそうなシチュエーションを聞くと、「国内旅行」(52.5%)、「複数人での外食」(44.5%)、「プライベートの飲み会」(40.5%)、「ショッピング」(36.0%)、「上司・同僚など社内の人との飲み会」(31.9%)、「職場での懇親会」(31.5%)が上位に挙げられました[図2]。旅行や会食などのこれまで制限されてきた人との接点づくりが多くなりそうです。
他人のニオイが気になるシチュエーションランキング
他人のニオイが気になるシチュエーションTOP3は「複数人での外食」「飲み会」「通勤電車」
会食シーンだけでなく、職場の人や取引先などビジネスシーンでも他人のニオイは気になりやすい
人との接点が増えてくると、他人のニオイが気になります。他人のニオイが気になるシチュエーションを選んでもらうと、「複数人での外食」(30.1%)、「プライベートの飲み会」(28.6%)、「通勤電車」(27.3%)、「上司・同僚など社内の人との飲み会」「職場の人との対面での雑談」(同率23.6%)が上位に挙げられました[図3]。他人のニオイが気になるシチュエーションとして、会食関連のシチュエーションが多くなっています。またトップ10のうち、「通勤電車」「社内の人との飲み会」「職場の人との対面の雑談」等、仕事に関連するシチュエーションも7項目ランクインするなど、今後、会食やビジネスシーンでニオイが気になる機会も増えるといえそうです。
他人のニオイは気になっても9割が「指摘できない」
会食や仕事関係で気になる他人のニオイですが、指摘するのはハードルが高いもの。ニオイが気になったとき指摘できるかと聞くと、9割が「指摘できない」(90.8%)と答えました[図4]。
発表!「秋冬の油断大敵臭」発生シチュエーション
今、注目される「サウナ」「ハロウィン」「コワーキングスペースでの勤務」などが、
ニオイケアを忘れがちな「秋冬の油断大敵臭」発生シチュエーションにランクイン!
エージーデオ24では、汗の少ない秋冬に、ニオイケアを怠ることで気付かれる可能性の高いニオイのことを「秋冬の油断大敵臭」と命名していますが、この「秋冬の油断大敵臭」が発生しやすいシチュエーションを分析しました。調査では、自分が必ずニオイケアをするシチュエーションを選んでもらいましたが、選ばなかったスコア=ニオイケアを必ずするとは限らない順に並べ、「秋冬の油断大敵臭」発生シチュエーションとしてランキングしたのが[図5]です。
1位はビジネスパーソンに人気の整うスポット「サウナ」(95.5%)、4位にはそろそろ復活しそうなイベント「ハロウィンイベント・パーティー」(93.3%)、5位にはコロナ禍以降として新しいワークスタイル「コワーキングスペースでの勤務」(92.8%)と、注目シチュエーションがニオイケアを忘れがちなシチュエーションの上位に選ばれました。気持ちよく汗をかいた後のニオイケアをうっかりしがちなサウナ、ニオイケアも忘れるぐらい楽しいハロウィンなどのイベント、ひとりワークだからニオイケアに手を抜きがちなコワーキングなど、つい油断してしまう理由はさまざま考えられますが、ニオイケアも忘れずに秋冬のレジャーやイベントを楽しみたいですね。
「秋冬の油断大敵臭」 とは?
「秋冬の油断大敵臭」について、ファイントゥデイ資生堂 ブランド価値開発研究部の志村幸一郎研究員に解説してもらいました。
「秋冬の油断大敵臭」とは、汗の少ない秋冬にニオイケアを怠ることで気付かれやすくなる、汗臭、ストレス臭、加齢臭が混じったニオイのことで、汗臭とストレス臭が混じるとより早く拡散し、気付かれやすくなるという傾向があります。「秋冬の油断大敵臭」は、汗臭、ストレス臭、加齢臭などで構成されています。研究では、ニオイは、汗量の減る秋冬でも、春夏条件下とニオイの強さが変わらない※3ことがわかっていますが、ニオイケアをしていない分、秋冬の汗はよりニオいやすいと考えられます。また、汗臭とストレス臭が混じると、ニオイはより早く拡散してしまい、気付かれやすくなることもあります。今回の調査結果では、行動範囲の拡大に伴い自分のニオイや他人のニオイが気になると答え、秋冬もニオイが気になった経験があるにも関わらず、春夏に比べるとニオイケアの頻度は下がるなど、ニオイ対策を怠ってしまう人が、まだまだ多いことがわかりました。 2022年秋冬も、こまめなニオイケアを習慣化し、「秋冬の油断大敵臭」をケアしたいですね。
※3:自社の試験条件下、臭気判定士のニオイ評価判定による(n=7)
秋冬のニオイケア実態 ニオイケア頻度は約3分の2に…
秋冬はニオイケアの頻度が低下しがち… だからこそ、ニオイケアをより意識して
「秋冬の油断大敵臭」の原因となるのがニオイケアの頻度の低下です。春夏と秋冬に分けてニオイケアをする頻度を聞いてみたところ、「週3日以上」ニオイケアをする人は春夏の65.8%に対し、秋冬は39.8%と少なくなっています。1週間のニオイケアする頻度を算出すると、春夏は週4.2日ですが、秋冬は週2.6日という結果となりました。さらに、秋冬は28.0%、つまり3.5人に1人が「ニオイケアしない」と答えています[図6]。
秋冬でニオイが気になったエピソードを聞いてみました。すると、「スポーツで予想外にハードな動きをしてしまった」(鳥取県 33歳 男性)、「インナーやアウターを着込んで行ったら、電車もデパートも全て暖房がききすぎていて汗だくになった」(神奈川県 48歳 女性)など、秋冬においても不意にニオイが気になるという経験があるようです。ニオイケアの頻度が下がるこれからの季節においても、ニオイが気になるシチュエーションは多数あるようですので、日常的なニオイケアをお忘れなく。
「秋冬の油断大敵臭」と印象
SNSや講演会で大人気の印象評論家・美有姫(重田みゆき)さんに、印象行動学の観点から「秋冬の油断大敵臭」と印象の相関関係について解説していただきました。
行動緩和で緊張する人が続出?
行動制限が緩和されれば、以前と同じように人に会う機会は自然と増えていき、人と人との距離も少しずつ近づいていくかもしれません。しかし人々は自粛生活から解放され嬉しい反面、人との直接的な関わり合いから長い間遠のいている人もいますから、今まで以上に直接的に人に会うことに緊張を感じる人が多くなっています。そしてその緊張感が原因となって汗をかいてしまったり、その汗をかいていることに対する不安でストレス臭を発してしまう、ということもありえます。しっかりニオイケアをして、どんなシーンにおいても堂々とした印象で振る舞える準備をしましょう。
行動緩和は新しいニオイに気づきやすい
コロナ禍で当然となったのが、オンライン営業、オンラインプレゼンテーション、オンライン飲み会。職場でもプライベートでも、海外旅行はもちろんのこと、国内旅行や友人との外食、飲み会も控え、徹底的に自粛生活を送ってきた人が多くいます。コロナ禍の生活空間では、家族やいつも同じ仲間のニオイがしていて他人のニオイを意識するということはあまりなかったと思いますが(人は自分のニオイや周囲にいつもしているニオイには慣れ親しみ、気にならなくなる)、行動範囲が広がると、多くの人がここ最近嗅いでいなかった他人のニオイに敏感になりやすくなる(新しい人に出会うときなど、自分の周囲になかった新しいニオイには敏感に反応する)ということもあります。
久々のハロウィンパーティーは油断大敵!
今秋からは、ハロウィンやパーティーなどの開催を楽しみにしている人が多いようですが、本気で場を盛り上げてくれる人って頼もしいですし、印象UPに繋がります。ですが、外は涼しかったのに会場に入ったら熱気で汗が止まらず、がんばりたくても、汗が気になってがんばれないなんていうことがありますから、事前にしっかりニオイケアしておくといいでしょう。また近年、コワーキングスペースで仕事をするという方が増えてきましたが、あまりよく知らない人達との共有スペースのため、室温調整がしづらいと耳にします。事前にニオイケアをしておくことで、万が一汗をかいてしまっても仕事に集中でき、自分に自信が持てるのでおススメです。
秋冬にオシャレを楽しむ方こそニオイケアを
オシャレがしたくなる秋から初冬にかけては、いち早くジャケットやコートなどを着たい!という方も多いかもしれません。しかし、上着は寒暖差に合わせてこまめに着脱していなければニオイを発することもありますし、9割の人が他人のニオイが気になっても指摘できないという調査結果も出ています。いい印象のままコミュニケーションをとり続けられると、仕事もプライベートもうまくいきやすくなりますので、先手先手で、自分自身でこまめにニオイケアをするようにしましょう。
嗅覚は無意識に作動し、人の印象を一瞬で決めている
人の印象は5感覚で判断されています。視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚です。この中でも特にニオイを感じる嗅覚は人の意思とは無関係に勝手に周囲の人や空間を判断していて、人の印象も一瞬で決めることがあると言われています。目にしたくないものがあれば目を閉じれば視覚は遮断できますが、嗅覚は鼻をマスクで覆っていてもニオイをキャッチします。実はニオイは、人の印象や人との相性を判断するのにも、大きく関係しているとも言われているんですよ。逆に言うと、秋冬もしっかりとニオイケアをすることで印象度もアップしますし、コミュニケーションも円滑にすることができます。ニオイケアすることで、仕事でもプライベートでも、より笑顔で過ごせる時間が増えるといいですね。
美有姫(重田みゆき)(みゆき しげた・みゆき)
インプレッションマスター 印象評論家 亜細亜大学経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 教授
日本航空、JALウェイズ『国際線客室乗務員』として、世界主要60都市以上のフライトを経験。『グッドパフォーマンス賞』など数々の接客褒賞を受ける。アジア各国メディアからも特集され、インプレッショントレーニング®が効果抜群と大人気、国境を越えて印象教育を展開し、海外のSNSフォロワーは500万人以上、特に中国ではエンタメトレンド1位になるほどの爆発的人気を博す。著書『顔グセの法則』『人は0.5秒で選ばれる!』はアジア各国で翻訳出版され、アメリカ合衆国 ニューヨーク州 マンハッタンで評価を得て、2018 年にマンハッタン「エリート・ビジネス殿堂入り」を果たす。
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