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  • ライオンが調査、サステナブルファッションの促進に向けた衣類ロングライフ化の重要性

  • 2023/07/14 0:00 公開  編集部
  • ライオン株式会社は、衣類のロングライフ化によるサステナブルファッションの推進に貢献するため、「衣類のロングライフ化に関する調査」を実施しました。調査結果によれば、白Tシャツなどのトップスが衣類の寿命が短いことが明らかになりました。多くの人が色変化を理由に衣類を廃棄しており、年間における廃棄物の金額も膨大なものとなっています。

    洗濯において最も多いトラブルは「色変化」であり、洗濯トラブル経験者の約7割が経験しています。しかし、多くの人が洗濯によって色変化が起きると考え、洗剤の洗浄力と色変化防止を両立させることは不可能だと諦めています。しかし、新型コロナウイルスの影響が収束し外出機会が増える中、色変化した衣類がネガティブな印象を与えることやサステナブルファッションの広まりを受けて、色変化を防ぎ衣類の寿命を延ばす洗剤への需要が高まっています。

    ライオンが調査、サステナブルファッションの促進に向けた衣類ロングライフ化の重要性

     

    ライオンが調査、サステナブルファッションの促進に向けた衣類ロングライフ化の重要性

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    調査概要
    ■実施時期:2023年6月23日(金)〜2023年6月26日(月)  
    ■調査手法:インターネット調査
    ■調査対象:全国の20歳以上69歳以下の男女で、衣料用洗剤購入者かつ週1日以上洗濯を行う人
    ■調査対象衣類:ワイシャツ、ブラウス、白Tシャツ、黒・紺系Tシャツ、ポロシャツ、ズボン・スカート、セーター・カーディガン、スーツ、ジャケット、ブルージーンズ、カラーパンツ、セットアップ
    ■有効回答数:1,000人(20~60代で男女各100人)  
    ■調査委託先:マクロミル

     

    日常衣類の平均寿命ランキング!短命TOP3は、①白Tシャツ、②ワイシャツ、③黒・紺系Tシャツ 

    調査対象者全員に、日常的に着用する衣類について、購入してから着なくなるまでの期間を回答してもらい、衣類の平均寿命を明らかにしました。その結果、最も短命だったのは「白Tシャツ( 3.5年)」となりました。その他、「ワイシャツ(3.9年)」「黒・紺系Tシャツ(4.2年)」「ポロシャツ(4.5年)」「ブラウス(4.6年)」が、短命の上位にランクイン。いずれもトップスが上位を占める結果となりました。

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    短命な衣類ほど、黄ばみ・黒ずみ・色あせなど「色変化」が着なくなる理由に!

    服を着なくなった理由について尋ねたところ、「たるみ、ちぢみ、ほつれなどの損傷」に次いで、「黄ばみ・黒ずみ」「色あせ」といった「色変化」が多い結果となりました。さらに短命衣類の上位5項目に絞ってみると、いずれも「たるみ、ちぢみ、ほつれなどの損傷」よりも「色変化」に当たる項目が上回り、白Tシャツやワイシャツは、約6割の人が「黄ばみ、黒ずみ」を、黒・紺系Tシャツは、約5割の人が「色あせ」を理由としています。

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    1人当たり年間1万3,000円以上の衣類が、「色変化」を理由に廃棄されている!

    色変化を理由に衣類を廃棄したことがある人は約7割にもおよびます。本調査では、衣類の種別ごとに1年間で色変化を理由に廃棄した枚数と、購入時の平均的金額を尋ね、1人当たりの廃棄している衣類の金額を割り出しました。その結果、 1人当たり年間13,475円分の衣類が色変化によって廃棄されていることが明らかになりました。

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    洗濯頻度が高いほど衣類は短命に?!

    調査対象者に、衣類の種別ごとの洗濯頻度(着用回数に対する1回の洗濯)を尋ねてみました。その結果、平均寿命が短い衣類TOP5(2ページ参照)は着用回数約2回以下で洗濯していることがわかり、洗濯の頻度が多いほど衣類は短命になることが明らかになりました。

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    約8割が洗濯トラブルを経験。洗濯トラブルのトップは、「色変化」で約7割が経験!

    自分自身あるいは同居家族が洗濯をしたことで洗濯トラブルが起きた経験の有無について尋ねたところ、約8割の人が洗濯トラブルを経験していました。日々の生活に欠かせない洗濯ですが、正しい洗濯方法を学ぶ機会も少ないことから、トラブルが起きやすい家事なのかもしれません。トラブルを経験した人にその内容について尋ねたところ、「色変化」に関するトラブルを約7割の人が経験し、最も多い洗濯トラブルという結果になりました。

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    色変化が起きた衣類は、恋愛やビジネスシーンでマイナス印象。自分の自信も喪失

    新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行し、外出機会も増える中、半数以上(52.8%)の人が、「コロナが落ち着き、衣類をキレイに保つ意識が高まった」と回答しました。では、黄ばみや黒ずみ、色あせなど色変化が生じている衣類を着て人と会うことは、どのようなマイナスがあるのでしょうか。さまざまなシーンを想定し、回答を求めたところ、恋愛やビジネスシーンはもちろんのこと、「自分自身の自信を失う」ことにもつながることが分かりました。

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    家で洗濯できる衣類の平均寿命を延ばしたい!求められる衣類のロングライフ化

    SDGsへの取り組みが日常生活においても求められる中、ファッションにおいてもサステナビリティへの意識が高まっていることが本調査により明らかになりました。衣類購入時において、「とても重視している」と回答した割合が高い項目は、トップが「家で洗濯できること」(52.0%)で、3番目に「長く着られること」(46.8%)が入り、「デザインが良いこと」(40.7%)や「コスパが良いこと」(40.6%)を上回っています。この結果から、自宅で洗濯できる手軽さとキレイに長く保つ衣類の平均寿命の延伸が、今求められているファッションだといえるでしょう。

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    洗濯洗剤の洗浄力と色変化は、両立できない“あきらめ気分”が明らかに

    多くの人が経験している、洗濯による色変化のトラブルですが、衣料用洗剤を購入する時に重視している機能は、どのような点かを尋ねてみました。その結果、「汚れが落ちる」(67.1%)が圧倒的に高く、色変化を防ぐ機能「黄ばみ・黒ずみを防ぐ」(31.9%)や「色あせ・色落ちを防ぐ」(24.6%)は、汚れ落ちに対して半数以下の人しか重視していません。重視していない背景には、“あきらめ”がありそうです。約9割(89.5%)の人が、「洗濯をすればするほど、衣類本来の色は変化すると思う」と考え、「衣料用洗剤で“汚れを洗い落とす洗浄力”と“元々の色を維持(色変化を防止)する力”を両立することは難しい」と考える人は、約8割(80.1%)という結果でした。

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    9割以上が「使いたい!」と回答した衣類の色変化を防ぐ衣料用洗剤が、新しいトレンドに?!

    回答者全員に「黄ばみ・黒ずみ・色あせを抑制する洗剤」の利用意向を聞いてみました。その結果、ほぼ全員に当たる96.2%の人が「使いたい」と回答しました。これまで、洗濯を繰り返すことで起きる衣類の色変化に多くの人があきらめを感じていましたが、サステナブルファッションの広まりを背景に、洗浄力・消臭力を追求しながら色変化を防ぐ、新しい衣料用洗剤が求められていると考えられます。

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