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  • アキュリスファーマが子どもの睡眠に関する意識調査を実施、学校での頻繁な居眠りは子どもが問題を抱えているサインの可能性も

  • 2023/09/04 0:00 公開  編集部
  • 神経・精神疾患領域における治療薬の開発と商業化を推進するアキュリスファーマ株式会社は、小中高校の教員と保護者を対象に、子どもの居眠りと睡眠に関する意識調査を実施しました。調査は2023年8月2日~8月7日の期間、小学校、中学校、高校の教員各600名の計1,800名と、小学校1年生から高校3年生までの各学年の保護者100名の計1,200名を対象に、子どもの睡眠に関する意識と実態を探ったものとなります。

     

    調査結果の概要

    ■学校で居眠りしている子どもは、友達をたたく・暴言(衝動行動)や、昼夜逆転、学校に行きたくないと言う不登校意向の割合が3倍以上高い傾向が示されており、眠気以外にも子どもが様々な問題を抱えている可能性が示された。

    ■「居眠り」が子どもの抱える問題を察知するサインになりうる一方で、保護者に伝える教員は4割程度にとどまり、子どもの日中の居眠りを把握していない保護者も少なくない状況がみえる。

    ■学校から居眠りの指摘を受けた保護者の4割は家庭で特に対策を講じておらず、対策を講じた保護者を見ても、約8割の保護者が子どもの居眠りの問題を解消できずにいた。家庭だけに解決を委ねる難しさがうかがえる。

    ■睡眠の問題の原因になりうる睡眠関連疾患の認知度は、不眠症以外では総じて低い。10代に好発するナルコレプシーについて、約7割の保護者が「聞いたこともない」と回答。

    ■保護者と教員ら周囲の大人が睡眠について正しい知識を持ち、子どもが抱える問題に注意を払い、課題を共有し、連携することが求められる。


    調査を監修した日本睡眠学会理事長/久留米大学学長 医学部神経精神医学講座 名誉教授の内村直尚医師は、「発達途上にある子供たちにとって睡眠は心身の成長に大きな影響を与えるため、早期の適切な介入により正しい睡眠習慣を支援することがとても重要です。また、子供は眠気の認識や眠気を適切に訴えることが難しい場合が多く、学童期の睡眠関連疾患は大人よりも適切な診断が困難で、見過ごされやすいと言われています。今回の調査結果は、子どもの日中の強い眠気や居眠りが、子供が抱える多様な問題の早期発見や早期対策を助けるサインになり得ることを示した点で、大変重要な結果です。」とコメントしています。

    アキュリスファーマ株式会社代表取締役社長の綱場一成氏は「当社は睡眠に関わる問題を、関連疾患を抱える患者さんだけでなく、広く一般生活者に関わる社会的課題と捉え、その解決に取り組んでいます。今回の調査結果は、睡眠課題の解決には社会全体の睡眠リテラシー向上、学校と家庭の連携など、診断や治療を越えた包括的なアプローチが必要であることを示しており、我々が推進する睡眠エコシステム構築の必要性を改めて強く裏付けるものでした。今後も革新的な新薬の開発の枠を超えた製薬ベンチャーとして、神経・精神疾患の社会課題解決に取り組んでまいります。」と述べています。

     

    調査結果詳細

    79.2%の教員が、居眠りしている子どもがいると回答。

     

    アキュリスファーマが子どもの睡眠に関する意識調査を実施、学校での頻繁な居眠りは子どもが問題を抱えているサインの可能性も

    学校で居眠りしている子どもは、落ち着きがない(多動)、友達をたたく・暴言(衝動行動)や、昼夜逆転、学校に行きたくないと言う不登校意向の割合が3倍以上高い傾向。

    アキュリスファーマが子どもの睡眠に関する意識調査を実施、学校での頻繁な居眠りは子どもが問題を抱えているサインの可能性も

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    教員も保護者も、子どもの日中の居眠りの理由として「テレビやスマートフォン・タブレット、ゲームなどで夜更かししている」を上げる人が最多。

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    居眠りしている生徒・児童への対処として保護者に何らかの形で伝えている教員は約4割。

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    子どもの居眠りを指摘された保護者の約4割は、改善のために何も家庭で対策を講じていない。

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    家庭での何らかの対処によって、子どもの学校での居眠りがなくなったのは約2割にとどまる。

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    不眠症以外の睡眠関連疾患の認知度は総じて低く、10代に好発する睡眠関連疾患でも同様。

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    子どもの睡眠の問題を抱える保護者が相談すべき相手として、教員トップは「担任教員」が最多の回答であったのに対し、保護者トップは「病院の小児科」、次にトップとほぼ同割合で「わからない」と回答。

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    「睡眠教育」へのニーズは高い。

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