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  • 【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説

  • 2023/07/14 0:00 公開  編集部
  • 三菱電機の霧ヶ峰PR事務局が行った調査によると、東京と大阪に住む男女600人を対象にした調査で、今夏節電のためにエアコンの使用を控える人が多いことが分かった。この結果を受けて、医師の藤永剛氏が室内における熱中症のリスクについて解説する。

     

    「自宅での熱中症に気を付けている(気をつける予定)」と回答した方は81.9% 一方、今年の夏、節電のために暑さを我慢してエアコン利用を控えようと思う人50.7%

    三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が行った調査によると、「夏、自宅(室内)での熱中症に気を付けている(予定である)/やや気を付けている(予定である)」と回答した方は81.9%となりました(グラフ1)。

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説
    グラフ1

    一方、「今年の夏、節電のために暑さを我慢してエアコン利用を控えようと思うか」という質問に対して「そう思う/ややそう思う」と回答した方は50.7%にのぼり(グラフ2)、節電と熱中症対策を両立する方法への関心が高いことが窺える結果となりました。

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説
    グラフ2

    また、過去、夏にエアコン利用を控えた結果、自分自身が体調を崩したことがある方は23.2%となり、5人に1人以上となることが明らかになりました(グラフ3)。

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説
    グラフ3


    【調査概要】
    調査対象者:30~50代の男女600名(東京・大阪在住)
    調査方法:インターネット
    調査期間:2023年6月2日(金)~6月4日(日)

     

    "日本一暑い街"で働く医師が解説!熱中症の発生場所1位の「住居」での熱中症リスクとは?

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説

    「熱中症」は高い温度や湿度によって起こる体調不良で、一般に、夏の屋外で強い日差しに当たることで起こるイメージが強いですが、室内でも熱中症の対策を行わないと、屋外と同様に熱中症を引き起こすリスクが高くなります。室内での熱中症の原因は、「環境要因」「身体要因」「行動要因」の3つに分けて考えることができます。

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説

    3つの要因の中でも「環境要因」対策が重要で、室内の温度・湿度を適切に管理しないと熱中症が重症化しやすくなります。実際に室内での熱中症で救急搬送されてくる方が多く、そのような方を診療するたびに「環境要因」対策が不十分なケースが多いと感じます。住居の中でも特に「エアコンや扇風機を適切に使わず、室温や湿度が高い部屋」は熱中症を引き起こしやすい環境となっています。そのため、ポイントをおさえて室内の熱中症対策を行いましょう。

    藤永先生によると「外出により活動量が増えると、コロナ禍であったこれまで以上に、疲労がたまり、熱中症を起こしやすくなるため、注意が必要」とのことです。

    調査によると、「今年の夏は、昨年の夏と比較してアウトドアやレジャーなど外出の予定が増えた(増えると思う)」と回答した方のうち、「夏、自宅(室内)にいるときに熱中症に気を付けようと思う」と回答した方は44.2%にとどまりました(表1)。外出予定が増えた方は、外出予定が増えていない方と比較して、室内での熱中症対策に対する意識が低い傾向にあることが推察されます。

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説表1

     

    室内での熱中症 気をつけるPointと対策

    ①環境要因のPointと対策

    ・エアコンや扇風機を活用して、室温は28℃以下、湿度は50~60%を目安にする
    ・すだれ・よしず等を用いて窓からの直射日光を遮る

    室内における熱中症の予防では、室温を下げることが最も重要となります。室温が28℃よりも高くなると、熱中症を起こす可能性が高くなるため、暑さを我慢せずにエアコンや扇風機等を積極的に使用して快適に過ごしましょう。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。涼しい室内から高温の屋外に出た時に、身体が急激な温度差に対応できず、めまいや立ちくらみなど「夏のヒートショック」を起こすことがあります。


    ②身体要因のPointと対策

    ・日常の体調管理をしっかり行い、熱中症になりにくい身体づくりをする
    ・高齢者や乳幼児などの熱中症になりやすい方に対しては、周囲が見守りや声かけを行う

    身体の具合が悪いときは熱中症になりやすいため、日常の体調管理が重要となります。そのために、栄養バランスのよい食事、良質な睡眠、規則正しい生活、適度な運動を心がけましょう。また、高齢者は温度の上昇に気づきにくく、喉の渇きも感じにくくなっており、さらに体温調節機能が低下しているので、熱中症をおこしやすいです。乳幼児は体温や水分バランスの調節機能が未発達で、服の脱ぎ着を自分で行うことが難しく、高齢者と同様に、熱中症になりやすいです。共に周囲のサポートが重要なのでより注意してあげましょう。


    ③行動要因のPointと対策

    ・のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給する

    エアコンなどを使用している室内は空気が乾燥しやすいため、知らない間に脱水を起こしていることがあります。そのため、こまめな水分補給(目安:コップ半分を1時間に1回程度飲む)を心がけましょう。

    【三菱電機】エアコン利用調査「節電のため利用を控える」50.7% 室内の熱中症リスクについて医師が解説

     

     

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