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  • 「体重を1日1回以上量る人」最も少ないのは山形県 ノボ ノルディスク ファーマが「肥満と肥満症に関する意識調査」を実施

  • 2023/12/11 0:00 公開  編集部
  • ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、BMI (体格指数) 25以上の20~75歳男女9,400名を対象にした「肥満」と「肥満症」に関する意識実態調査を実施しました。調査では、肥満および肥満症の疑いがある人の多くが自身の体型が健康面から問題と感じている一方で、肥満の悩みのために病院に行ったり、医師に相談する人が非常に少ない現状が明らかになりました。また、日ごろから体重を量って自身で意識し、多くの人が減量に挑戦していることも分かりました。

    調査期間:2023年9月8日 (金) ~9月18日 (月) 
    調査対象:47都道府県それぞれにおける、BMI 25以上の20-75歳の男女各100名。各都道府県の該当者を合計200名ランダムに抽出、全国合計9,400名
    調査方法:インターネット調査

     

    調査結果サマリー

    【自身の体型に対する意識と実態】
    「今より痩せたい」と思っている人が94.6%。
    何キロ痩せたいかでは10Kg 以上が48.6%を占める。20キロ以上という人に絞っても15.7%。
    体重を1週間に1回以上量るという人が56.6%。1日1回以上でも34.3%と頻度が高い人が多い。1日1回以上量る人が最も多いのは大分県で、兵庫県、鳥取県と続く。最も少ないのは山形県。
    自身の体型が健康面から問題と感じる人が76.4%にのぼる。特に女性では82.4%と男性の70.4%より10ポイント以上高い。
    一方で、自身の「肥満」の悩みについて、病院に行ったり、医師に相談したりしたことがある人は14.4%。健康面から問題を感じる人だけでも17.3%にとどまる。相談しない理由で最も多いのは「『肥満』は自己責任だと思うから」で32.9%。

    【肥満対策について】
    今までに何らかの「減量」や「ダイエット」に取り組んだことがある人は84.4%を占める。
    行ったことがある減量法の1位は「間食やおやつを控える」 (50.4%)、2位「食事制限」 (45.1%)、3位「食べ方に気をつける」  (37.3%)。減量法として「病院に行き、医師に相談する」という人は4.0%。
    減量・ダイエットに挑戦した理由第1位は「自分の体型を変えたいと思ったから」 (55.6%)、2位「将来の健康のため」 (46.9%)、3位「現在の健康のため」 (45.8%)。
    「減量」や「ダイエット」に取り組んだことがある中で、成功しなかったり、リバウンドした経験がある人が93.9%。
    減量が成功しなかった理由1位は「面倒になった」 (45.8%)、2位「ストレスが溜まった」 (42.7%)、3位「効果が実感できなかった」  (32.9%)。

    【肥満症の理解】
    「肥満」と「肥満症」が違うことを知っている人は全体の33.7%。認知度が高いのは鳥取県、京都府、山梨県。
    「肥満症」の定義を知っている人は「なんとなく」を含めても全体の10.3%。

    【太っていることに対する周囲からのネガティブな反応】
    太っていることが原因で他人からネガティブなことを言われた経験がある人が46.2%。
    言われたネガティブなことで多かったのは「運動不足である」 (47.2%)、「だらしがない、怠惰である」 (39.3%)、「食生活や生活習慣が乱れている」 (32.6%)  など。

     

    今回の調査結果について一般社団法人 日本肥満学会 理事長の横手幸太郎氏は次のように述べています。

    「昨今、肥満症診療ガイドライン2022の発刊およびホームページ上での全文公開や減量・代謝改善手術の保険適応の拡大など、肥満症の診療には注目すべき出来事が多くありました。これらの動きが肥満症の認知に繋がっていると期待したいですが、まだまだ認知度は高くありません。肥満は種々の健康障害をもたらすリスク要因であり、今回の調査対象である肥満もしくは肥満症を疑われる人の多くが、自身の体型について健康面で問題があると考えていることは大切なことです。BMIが25以上であっても、肥満に関連する健康障害がない、またはリスクが低いと考えられる場合は、医学的な減量が必要な『肥満症』には該当しません。しかし、肥満に合併する健康障害は自覚症状がないものも多いため、リスクのある方は定期的に病院で検査を受けるようにしましょう。体重について自分だけで悩まず、医療機関や周囲の人のサポートを受けることが重要です。」

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