• リサーチ
  • ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%

  • 2024/03/05 0:00 公開  編集部
  • 株式会社ツムラは、心身の不調を無理に我慢することなく心地よく生きられる社会を目指す「#OneMoreChoice プロジェクト」の一環として、この春から働く新社会人1,000人と、社会人歴3〜5年目の先輩社会人1,000人を対象に「働くことと不調に関する意識調査」を実施しました。

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%

    その結果、新社会人と先輩社会人とで、仕事における心身の不調に対する考え方の違いが明らかになりました。詳細な調査結果は下記の通りです。

     

    2024年4月から働く予定の新社会人1,000人への意識調査

    2024年4月から働く予定の新社会人1,000人を対象に、社会人となるに当たっての気持ちを聞きました。調査時点での対象者は、再就職などは含めず、現在高校・専門学校・大学(短大含む)・大学院に在籍していて、2024年3月に卒業後、働く予定の方です。

    まず、4月から新社会人として働くに当たっての現在の心境を聞くと、約8割が「仕事を全力で頑張りたい」(80.4%)、「なるべく早く成長したい」(78.4%)と答えました。働く意欲は高く、約7割が「Z世代だからと甘やかされたくない」(68.9%)、「負荷が低すぎてやりがいを感じられない職場は嫌だ」(67.4%)と答えており、甘やかされる・ゆるすぎる職場は望んでいないようです[図1]。 

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図1]

     

    この春から働く新社会人が、学生の時点で思う「社会人として取るべき行動や考え方」を聞くと、約8割が「周りが頑張っているときは、自分も頑張るべきだ」(80.5%)、「自分の不調が原因で、周りに迷惑をかけてはいけない」(75.6%)と答えています。また、約7割が「新社会人のうちは、なるべく休まず頑張るべきだ」(69.0%)、6割が「仕事においては、多少の不調は我慢すべきだ」(60.0%)と答えています[図2]。

    頑張りたい、成長したいという意欲の半面、不調でも休んではいけない、我慢して頑張らなければ…という先入観やイメージがあり、社会に出てから隠れ我慢をしてしまう可能性が見えてきました。

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図2]

     

    この春から働く予定の新社会人に、新社会人生活で不安に感じていることを聞きました。すると、新社会人の92.9%が何らかの不安を感じ[図3-1]、中でも心身の不調に関して不安を感じる新社会人は55.1%と半数を超えることが分かりました [図3-2]。不安を感じている内容は、「人間関係がうまくいくか」(56.4%)、「新しい生活リズムになじめるか」(44.5%)、「コミュニケーションがとりやすいか」(43.9%)など、これから働くことに対しての不安が上位に挙がりましたが、「仕事の影響で精神面の不調が出ないか」(34.7%)、「不調を感じたとき、周りに相談できるか」(31.0%)、「仕事の影響で身体的な不調が出ないか」(30.5%)など、心身の不調に対する不安を感じる新社会人も少なくないようです[図3-3]。

    働くことに関する不安を具体的に聞くと、「不調による早退は可能か」(18歳・女性)、「頭痛持ちや胃が弱いなど、慢性的な体調不良によって、仕事への支障を来すかもしれないときはどうすればいいか」(17歳・女性)などが寄せられました。 

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図3-1]

     

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図3-2]

     

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図3-3]

     

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%

     

    社会人歴3〜5年目の先輩社会人1,000人への意識調査

    次に、社会人歴3〜5年目の20代・30代の先輩社会人の男女1,000人に、社会人になってからの不調の経験について聞きました。

    まず、自分が新社会人として働いていた頃(社会人になって1年以内)、心身の不調を我慢して働く「隠れ我慢」の経験があるかと聞くと、21.3%が「頻繁にあった」、39.7%が「時々あった」、23.8%が「ほとんどないが経験はある」と答えました。先輩社会人の84.8%が、新社会人の頃に隠れ我慢を経験しています[図4]。隠れ我慢をした経験は、男性(81.7%)より女性(88.2%)に多く、「新社会人時代に生理・PMSの悩みを我慢して働いた経験がある」と答えた女性の先輩社会人は81.5%にも上りました[図5]。 

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図4]

     

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図5]

     

    先輩社会人に新社会人の頃について聞くと、60.8%が「1年のうちでも4月は不調を我慢しがち」と答えています。実際、入社後初めの3カ月間に無理して頑張りすぎて、後で体調を崩してしまった経験を聞くと、3人に1人が「頑張りすぎて体調を崩した経験がある」(34.1%)と答えました[図6]。

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図6]

     

    新社会人の頃に隠れ我慢した経験はその後どのように影響するのか、先輩社会人の調査結果から見てみましょう。「現在、心身ともに健康で過ごせている」と答えた人は、新社会人の頃に隠れ我慢していた人が61.1%、していない人が69.1%と8.0pt差。「今の職場が好き」と答えた人は、隠れ我慢していた人が61.6%、していない人が68.4%と6.9pt差でした。僅差ではあるものの、隠れ我慢していない方が今の社会人生活を充実して過ごせているようです。 

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%

     

    社会人歴3〜5年目の先輩社会人の 新社会人に対する思い

    新社会人の頃に隠れ我慢をしていた先輩社会人に対し、後輩にあたる今年の新社会人に対する思いを聞きました。まず、自身が社会人として経験を重ねてきたことを踏まえて、新社会人に対してどのように考えるか聞くと、先輩社会人の約8割が「社会人だからといって不調を我慢しなくていいと思う」(79.9%)と答え、「不調を感じてつらいときは、無理せず周りに相談してほしいと思う」(81.7%)、「新社会人時代こそ、無理しないことが大切だと思う」(81.5%)と答えています[図7]。

    新社会人時代に無理をして隠れ我慢してしまった経験に基づいた、先輩社会人からの実感のこもったアドバイスとなっています。

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図7]

     

    社会人歴3〜5年目の先輩社会人が 新社会人に伝えたいこと

    新社会人の頃に隠れ我慢の経験が1度でもある先輩社会人848人に、新社会人に伝えたいことを聞きました。すると、先輩社会人の8割以上が「心身の不調を我慢しないでほしいと伝えたい」(81.1%)と答えました。また、新社会人が不調のとき、彼らが我慢する以外の考え方や行動を取れるようサポートしたいかと聞くと、約9割が「サポートしたい」(89.0%)と答え、「新社会人と一緒に、心身の不調時に我慢しなくて済む環境を作っていきたい」(89.5%)と答えています[図8]。

    自分が新社会人の頃に隠れ我慢をしたからといって、後輩に我慢を強いることはなく、先輩社会人の多くが何かと不安な後輩を優しく迎えたいと考えているようです。

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%
    [図8]

     

    社会人歴3〜5年目の先輩社会人1,000人への意識調査

    不調時に我慢する以外の考え方や行動を取れるようサポートしたいと考える先輩社会人から、後輩の新社会人に不調時の対応について具体的なアドバイスをもらいました。すると、「不調を周りに伝えて、もしものときにカバーしてもらえるようにしておく」(社会人3年目・男性)、「80%の力で仕事をしたり、サプリや栄養ドリンクを取ったりすることもおすすめ」(社会人4年目・女性)など、実践的なアドバイスが届きました。 

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%

     

    また、新社会人へのエールとして、「社会人生活はマラソンなので不調を感じたら力を抜いていい!」(社会人4年目・女性)、「自分で自分を褒めてあげること」(社会人3年目・男性)など、頑張りすぎずに一緒にやっていこう!という温かいメッセージも届きました。

    ツムラ、働くことと不調に関する意識調査を実施 先輩社会人「社会人だからといって不調を我慢しなくていい」79.9%

     

    新社会人と先輩社会人に聞く、「働くことと不調に関する意識調査」概要

    実施時期:2024年1月5日(金)~ 1月12日(金)
    調査手法:インターネット調査
    調査対象:2024年4月に新社会人になる予定で高校・専門学校(短大含む)・大学・大学院に在籍中の男女1,000人、有職者で社会人歴3年~5年目の20代・30代男女1,000人(新社会人は人口動態に合わせた回収に基づく出現率でウェイトバック集計を実施し、社会人は人口動態に合わせて回収)
    調査委託先:マクロミル
    ※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

新着