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  • 【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

  • 2023/01/28 0:00 公開  編集部
  •  三菱電機 霧ヶ峰PR事務局は、冬、エアコン暖房が設置されている室内で観葉植物を育てている30∼50代の男女600名(東京・大阪在住)の方を対象に、意識調査を実施しました。調査によると、コロナ禍になって以降(2020年1月以降)から2人に1人以上が新たに観葉植物を育て始めており、コロナ禍において生活様式が変化したことで、観葉植物への関心が高くなっていることが伺える結果となりました。また、多くの人が冬に観葉植物を枯らした経験があることがわかりました。

     そこで、屋内植物アドバイザー協会代表理事 谷奥俊男さんより、観葉植物を枯らさずに冬越しさせるための、室内環境づくりのポイントを解説いただきます。

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

    コロナ禍で新たに観葉植物を育て始めた人は60.2%。冬の観葉植物に関するお悩みは「観葉植物にとって適切な室温であるか、わからない」が1位!

     三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が行った調査によると、コロナ禍以降、観葉植物を新たに育て始めた人は60.2%となりました(グラフ1)。新たに育て始めたきっかけとしては、「コロナ禍でおうち時間が増えたから」が40.7%で1位となりました(グラフ2)。

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

     また、「冬、エアコン暖房を利用する際に観葉植物への配慮(室温や湿度・風向等)を意識している」と回答した人は半数以上となりましたが(グラフ3)、「冬、育てていた観葉植物を枯らしてしまったことがある」と回答した人も48.8%と多く見られ(グラフ4)、冬の観葉植物の育て方の難しさを表す結果となりました。

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

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     更に、冬、エアコン暖房が設置されているお部屋で観葉植物を育てる際に、その部屋の環境について気になっていることや困っていることとしては、「観葉植物にとって適切な室温であるか、わからない」や「観葉植物にとって適切な湿度であるか、わからない」が上位となりました(表1)。

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    観葉植物は冬が苦手。その理由とは?

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

     谷奥さんによると、観葉植物とは、本来、熱帯や亜熱帯地域の屋外で育っていた植物を、太陽光を遮光したハウス内で屋内用植物として順応させた植物を指すとのことです。観葉植物は本来熱帯や亜熱帯地域の植物なので、寒さが本格化し、乾燥する冬は観葉植物にとって厳しい環境になるそうです。寒さが本格化し、エアコン暖房の使用頻度が高まるこの時期は、エアコン暖房の乾燥による観葉植物への悪影響にも注意が必要です。


    観葉植物のプロが教える理想的な室内環境づくりとは?エアコン暖房による乾燥にも要注意!

     表1のお悩みランキングで紹介した4つのお悩みに対して、谷奥さんに解決策をお聞きしました。

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り


    ➀お悩み第1位:観葉植物にとって適切な「室温」であるか、わからない
    ⇒解決策:観葉植物を楽しむには、室温は最低限10℃を下回らないように!成長させたい場合は常時16℃以上をキープしましょう。

     観葉植物には「停滞期」と「成長期」があります。室温が1~15℃の場合は「停滞期」に入り、成長を止めて休眠状態になります。「停滞期」の中でも、室温が10℃を下回ると葉を落としてしまうため、せっかく育てた植物の葉を観て楽しむことができません。そのため、室温が10℃以下にならないように気をつけ、夜間などの室温が下がる時間帯は、エアコン暖房などを活用し、室温を維持できると良いでしょう。

     また、室温が0℃を下回ると水分を含んだ土が凍り、根がいたんで枯れてしまう可能性が高いため、長期間家をあける際は、保温カバー等で鉢を覆い、土を冷やさないように防寒対策を行いましょう。室温が16~25℃の場合は「成長期」に入り、新芽が出てきて活き活きと育ち始めます。そのため、冬の間も観葉植物を大きく育てたいのであれば、常時16℃を下回らないようにしましょう。

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    ➁お悩み第2位:観葉植物にとって適切な「湿度」であるか、わからない
    ⇒解決策:室内の湿度は50~60%が理想!湿度管理が難しければ葉に霧吹きをして乾燥を防ぎましょう。

     観葉植物にとって適切な湿度は50〜60%です。冬場は乾燥により、ハダニ、カイガラムシ等の病害虫が発生したり、蒸散のスピ-ドが早まり根から水分を吸い上げるのが追い付かず葉が乾燥して枯れてしまったりする等のリスクがあります。そのため、加湿器等を活用して室内の湿度を調整したり、霧吹きで葉に水をかけてあげたりして葉の乾燥を防ぎましょう。


    ➂お悩み第3位:エアコン暖房の温風が観葉植物にあたっているかどうか、気になる
    ⇒解決策:観葉植物の位置や、エアコン暖房の風向を変え、風が観葉植物に直接あたらないように調整しましょう。

     エアコン暖房から出る乾燥した風が観葉植物に当たると、乾燥によって➁で説明したリスクが生じるため、観葉植物がある部屋でエアコン暖房を使用する際には葉に風が直接当たらないように観葉植物を置く場所を変えるか、エアコン暖房の風向きを変えることをおすすめします。

     

    【コラム】 観葉植物に直接温風をあてず、部屋全体を暖める方法とは?

    暖房時にエアコンの風を観葉植物に当てないようにと風向を水平にしてしまうと、お部屋が暖まりません。そんなときは、空気の特性をふまえ「下向き」に吹き出すように風向設定しましょう。吹出し角度は水平に対して60°以上、下向きの風向設定がおすすめです。また、温風は床面に届いて床を伝って部屋全体に広がる性質があるので、風速を「強」にして床面まで届くようにするのがおすすめです。

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    ➃お悩み第4位:観葉植物にとって適切な換気の仕方がわからない
    ⇒解決策:定期的に換気を行い、室内の空気を入れ替えましょう。

     室内によどんだ空気が滞留していると病害虫が発生しやすくなります。そのため、お部屋に24時間換気システムが設置されている場合であっても、1日に一回は換気を行い、室内の空気の入れ替えをしましょう。また、お部屋に24時間換気システムがついていない場合は、3~5時間を目途に換気を行うことがおすすめです。

     

    プロが教える観葉植物の世話の仕方、4つのポイントとは?

     更に、観葉植物を上手に育てるためのポイントを4つ、谷奥さんに教えて頂きました。

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り


    Point1:【肥料の与え方】
    ⇒観葉植物が停滞期に入っている時は、肥料を与えないようにしましょう。

     観葉植物は停滞期(室温115℃、植物の成長が止まる期間)には栄養を吸収しないため、肥料を与える必要はありません。肥料は栄養を吸収する成長期(室温16~25℃、植物が成長する期間)にあげると良いでしょう。停滞期か成長期かは、新芽が出ているかどうかで判断しましょう。また、肥料には液状のものと固形のものがあります。一般的に液状の肥料は即効性に、固形の肥料は継続性に優れています。肥料の量は肥料の種類や植物のサイズ等によって異なるため、肥料の説明書をよくご確認ください。


    Point2:【適切な光量】
    ⇒お部屋の電気を消しても本が読める程度の明るさの光を当てましょう。

    観葉植物を健康に育てるためには十分な光量が必要です。そのため、500lx※1以上の光(目安としてはお部屋の電気を消しても本が読める程度の明るさ)が6~8時間/日以上照射される場所に設置すると良いでしょう。十分な光量が確保できれば日光・家の照明どちらでも問題ありません。また、暗い部屋に置く場合は補光が必要です。補光に使用する光源は、蛍光灯、LED、ハロゲン電球いずれでも構いませんが、照度を測って使用し、もし照度が弱い場合には観葉植物の近くから光を当てると良いでしょう。

    ※1 lx:ルクス、照度を表す単位


    Point3:【水のやり方】
    ⇒水やりは土表面ではなく、「鉢中心部の水分量」を意識しましょう。

     観葉植物の水やりでは、鉢の上層部の土ではなく、鉢の中心部の水分量が大切です。市販の「水やりチェッカー」を使用し、鉢中心部の水分量を確認するのがおすすめです。また、根腐れを起こす可能性があるため、水は停滞期(室温1~15℃、植物の成長が止まる期間)には与えすぎないようにしましょう。


    Point4:【観葉植物の適切な設置場所】
    ⇒「温度変化が激しい窓際」「空気が滞留しやすい場所」は避け、「必要な光量が確保できる場所」で育てましょう。

     調査によると観葉植物を「窓際・出窓など」に置いている方が最も多い結果となりました(表3)。しかし、谷奥さんによると、冬の窓際は温度変化が激しく、観葉植物が弱ってしまうため、できれば避けたほうが良いそうです。そのほか、空気が滞留しやすい「部屋の角」などは適していないため避けましょう。もし「部屋の角」に置く場合は、サーキ ュレーター等を用いて空気が循環するようにしましょう。また、観葉植物を健康に育てるために、Point2で説明した光量が確保できる場所に設置すると良いでしょう。

    【三菱電機】プロが教える「冬、観葉植物を枯らさない」室内環境作り

    【調査概要】
    ■グラフ1~4、表1・3
    ・調査対象者:エアコン暖房が設置されている室内で観葉植物を育てている30~50代の男女600名(東京・大阪在住)
    ・調査方法:インターネット
    ・調査期間:2022年12月16日(金)~12月18日(日)

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