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  • 【リクルート調査】本・漫画・雑誌に使う月平均額「1,577円」 昨年から167円アップ

  • 2023/10/28 0:00 公開  編集部
  • 株式会社リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、スタディサプリ編集部の高校生エディター&公式LINE登録者を対象に“読書”についてアンケートを実施致しました。

     

    ■リアルな読書シーンは、「土日の休みの日」が5割。スキマ時間よりもゆったりとした時間が主 2023年版!読書に使う月平均額は、「1,577円」! 2022年からUP、物価高の影響か 

    昨年、高校生の8割が読書をすると回答した「読書実態アンケート」。今年は、リアルな読書シーンを聞きました。すると、1位は「土日の休みの日」で5割を超え、2位は「夜ごはん~寝る前まで」、3位「学校の休み時間」に。通学時間や通学前を抑え上位にランクインしたこれらは、短時間の隙間時間ではなく自由でゆったりした時間ともいえます。読書はじっくり時間を取ってやりたいこと、という心持ちなのでしょう。また、ひと月に本・漫画・雑誌に使う金額を聞くと、平均金額が「1,577円」と昨年よりも167円上昇していました。これは、昨今の物価上昇の波が紙媒体にも影響していると考えてよさそうです。

    【リクルート調査】本・漫画・雑誌に使う月平均額「1,577円」 昨年から167円アップ

     

    ■“現物を買って読みたい” 1位「小説系」、2位「単行本・コミックス」 “WEBやアプリ(電子版)で読みたい” 1位「単行本・コミックス」、2位「ニュース・時事問題系」 

    読書といえどもさまざまな手法がある中、 “現物を買って読みたいもの”を聞くと、1位「小説系」、2位「単行本・コミックス」、“WEBやアプリ(電子版)で読みたいもの”は、1位「単行本・コミックス」、2位「ニュース・時事問題系」となりました。フリーコメントを見ると、「本当に好きな漫画だけ現物です!」(高3女子/千葉県)、「小説や漫画などの作品はアナログ、賞味期限のある情報誌はデジタルにすると管理が楽だから」(高2女子/宮城県)、「小説などは読み返したりするから」(高2女子/石川県)と、現物は何度も読み返したい・手元で保管したいお気に入り、WEBは日々更新される情報をサクッと読む、と使い分けているようです。

    【リクルート調査】本・漫画・雑誌に使う月平均額「1,577円」 昨年から167円アップ

    ■編集長コメント
    10人にひとりが読書から進路選択に影響あり! ノンフィクション作品で知る「リアルな世界」が刺激に

    入学前から将来の夢が明確な子もいれば、高校生活を通してゆっくりと考えを深めていく子など、タイミング・きっかけによって異なる進路選択。今回の調査では、約1割が読書で進路選択に影響を受けていたという結果が。フリーコメントには、「小説の主人公によって職業理解が深まった」や「漫画の名言に背中を押された」とさまざまな声がある中、特に印象的だったのはノンフィクション作品の影響力の大きさ。

    「視点やアプローチの模索、価値創造の重要性、他者との差別化…本から得た多くのアイデアは、進路選びにおいて自己の特性を理解し、独自の道を見つける上で大いに役立ちました」(『ゼロ・トゥ・ワン』を読んで/高2男子)、「マーケティングに興味を持つきっかけになった」(『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』を読んで/高3男子)、「有名なスニーカーブランドの創業者の本で、将来スポーツに関わりたいと思い始めたきっかけとなった」(『シュードッグ』を読んで/高2男子)など。

    学校という枠や自分の目に映る日常を超えて「リアルな世界」や「リアルな人」に出会わせてくれる読書。それが自身の価値観や進路選択に大きな刺激を与える機会となっているようです。

    『スタディサプリ進路ブック』 編集長 仲井美夏(なかいみか)

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