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  • JA共済連が防災に関する意識調査を実施 「不安な災害」1位は地震だが6割が「地震慣れ」を自覚

  • 2023/08/30 0:00 公開  編集部
  • JA共済連(全国共済農業協同組合連合会・代表理事理事長 柳井 二三夫)は9月17日(日)・18日(月・祝)に横浜国立大学で開催される日本最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい2023」に出展します。そこで、防災への機運が高まる9月1日「防災の日」を前に、全国の10代〜70代の男女960人を対象に、防災に関する意識と実態の調査を行いました。

    主な調査結果は以下のとおりです。

    「不安な災害」1位の地震だが、6割が「地震慣れ」を自覚
    自然災害で不安に思うもの1位「地震」(88.6%)。80.6%が「数年以内に大きな地震が来そう」と予想している。一方、64.8%は「小規模の地震が多く、慣れてしまった」と“地震慣れ”を感じている。家の外へ避難を考えるのは「震度5」以上になってから。

    関東大震災から100年、時間の経過とともに震災記憶の風化も
    関東大震災にちなんで制定された9/1「防災の日」、4人に1人は「防災の日があることも知らない」(23.0%)。巨大地震についても関東大震災は84.4%、阪神・淡路大震災は56.5%、東日本大震災は28.3%の人が「詳しくは知らない」と回答。震災の記憶は時間とともに風化。

    防災対策を行ってはいるものの、不安が大きく自信が持てない「とりあえず防災」の実態
    85.8%が防災対策を実践しているが、自分の防災対策に「自信がある」のは14.3%しかいない。また、80.2%が自分の防災対策が本当に役立つか「不安」。自宅の防災対策満足度は39.7点。手をつけられる対策は“とりあえず”やってみたものの、実際に役立つか不安な「とりあえず防災」の実態が明らかに。

    8割が「もう一歩進んだ防災対策をしたい」、大地震体験イベントに高校生・大学生の6割が「参加したい」
    もし大地震が起きたら、親の4割が「自分の子どもは身の安全を確保できないかも」、半数が「子どもと合流できないかも」と不安を感じている。防災対策について、「もう一歩進んだ防災対策をしたい」(80.1%)、「子どもにも知ってもらいたい」(79.1%)と望んでいる。また、大地震の揺れを体験できるイベントに、高校生・大学生の6割が「参加したい」と回答。

     

    「防災に関する意識と実態調査」調査概要

    実施時期:2023年7月25日(火)~7月26日(水)
    調査方法:インターネット調査  
    調査対象:全国の10代〜70代男女960人 
    調査委託先:マクロミル
    ※本調査に記載の数値は小数第2位以下を四捨五入しているため合計が100%にならない場合があります。

     

    JA共済連は今年も「ぼうさいこくたい」に『ザブトン教授の防災教室』を出展します

    JA共済連は、昨年から「ぼうさいこくたい」に出展しています。『ザブトン教授の防災教室』では、イス型の地震動体験装置「地震ザブトン」により、東日本大震災や阪神・淡路大震災など、過去に発生した大地震の揺れを体験することができます。

    来場者の皆さんには、地震の瞬間を体験いただき、地震の実相や家具の固定など日頃から「備える」ことの必要性を伝え、また一人一人が正しく恐れて、対策を考える機会を創出することで、皆さんと防災意識を高めていきたいと考えています。

    JA共済連が防災に関する意識調査を実施 「不安な災害」1位は地震だが6割が「地震慣れ」を自覚

     

    日本最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい」 関東大震災発生から100年の節目に神奈川県で開催

    防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)は、国(内閣府等)が主催する日本最大級の防災イベントです。今回で8回目を迎える2023(令和5)年のぼうさいこくたいは、「次の100年への備え ~過去に学び、次世代へつなぐ~」をテーマに、関東大震災の震源地である神奈川県で開催します。

    大会では、多くの方に大震災のことを振り返っていただくとともに、災害への「備え」と「助け合い」の大切さを次世代につないでいくきっかけを提供したいと考えています。今年のぼうさいこくたいが、私たちの記憶に残る大会となり、次の100年に向けて、一人一人の防災意識の向上、ひいてはわが国全体の防災力の向上につながることを願っています。(出典:リンク

    JA共済連が防災に関する意識調査を実施 「不安な災害」1位は地震だが6割が「地震慣れ」を自覚

     

    「防災に関する意識と実態調査」 調査の概要

    10代〜70代の男女960人を対象に、防災に関する調査を行いました。その結果、自然災害で最も不安なのは「地震」で、8割の人が「数年以内に大きな地震が来そう」と予想しています。しかしその一方で、6割が「小規模の地震が多く慣れてしまった」と感じており、地震を不安に思うものの、慣れてしまう「地震慣れ」が生じています。

    また、9割近くが「何らかの防災対策」を実践していますが、「ハザードマップの確認」や「非常用飲料水の備蓄」など、それぞれの対策の実践率は4割以下。「自宅の防災対策満足度」は39.7点と低く、8割が自分の防災対策が本当に役立つか「不安」を感じ、自分の防災対策に「自信がある」と答えた人は14.3%しかいませんでした。多くの人が何らかの防災対策をとりあえずは行っているものの、自己評価は低く自信が持てない「とりあえず防災」の実態が表れました。

     

    災害リスクアドバイザー・松島康生さんに聞く、「もう一歩進んだ備えのススメ」

    「とりあえず防災」の現状に対し、今回の調査では8割の人が「もう一歩進んだ防災対策をしたい」と答えています。私たちはどのような対策を行えば、「とりあえず」ではないもう一歩進んだ防災対策ができるのでしょうか?災害リスクアドバイザーの松島康生さんに、「もう一歩進んだ備え」を実践するための具体的なアドバイスを頂きました。

    「具体的に自分が何をすればいいのか分かっていないことが『とりあえず防災』に陥る要因です」と松島さん。具体的な備えのためには、「地域のリスクと家族構成から考えること」から始めるとよいそうで、自分の暮らしている地域のリスクを知り、家族構成によって必要なアイテムをそろえていきます。自分に必要な備えをすることが、もう一歩進んだ防災対策につながるのだそうです。

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