千寿製薬株式会社(本社:大阪市中央区)は、全国47都道府県の男女5,640人を対象に、瞳に関するWeb調査を行いました。合わせて、男女217人を対象に目の状態を測定する会場調査も行いました。眼科専門医の平松類様、イメージコンサルタントの堀岡桂子様ご監修のもと、これらの調査結果を『瞳のチカラ白書』2021年度版としてまとめ、発表します。
●Web調査結果
ポイント① 人の印象の判断軸は「目や瞳」が圧倒的No.1。マスク生活でその傾向は加速
・他人の印象を判断する顔のパーツは「目や瞳」(45.4%)が断然1位。 2位「眉」(8.9%)3位「口」(3.7%)。
・マスクをつけることで人の印象における「目の役割が増えている」80.3%。
・目の健康のためにケアしている人は70.0%、具体的には「目薬をさす」(39.2%)がトップ。
ポイント② 現代人の8割は「自分の瞳に自信なし」。目を見るのも見られるのも約半数が苦手
・瞳のきれいさを「自分の印象において重視する」42.5%、「他人の印象を評価する際重視する」44.1%。
・しかし、「自分の瞳のきれいさに自信がある」のは21.4%(男性21.8%、女性20.9%)しかいない。
・自分に自信がある人は自分の瞳のきれいさにも「自信がある」42.3%、自分に自信がない人は13.9%しかいない。
・目を見た会話が苦手な現代人。「人の目を見て話すことが苦手」49.4%、「相手から目を見られることも苦手」47.6%。
ポイント③ 目・瞳の不調は心身に影響。電子機器利用のほか、食生活にも原因あり!?
・1日のディスプレイの視聴時間、平日11.7時間、休日12.4時間と生活時間の7割を占めている。
・目が疲れている人ほど良くない食生活を実践している。目の疲れを感じている人は、感じていない人と比較し、「食べすぎてしまうことが多い」+16.3pt、「カロリーをコントロールできていない」+18.3ptなど、食生活の乱れを実感している人が多いことが判明。
・全体の73.9%が「目の疲れ」を感じ、全体の85.5%は何らかの「目のトラブル」を抱えている。
・「目が疲れているのに、スマホを見るのをやめられない」(47.6%)、「夕方になると昼よりも見えにくくなると感じる」(42.0%)、「疲れ目からくる頭痛など身体の不調を感じる」(32.4%)など、目の酷使や不調が全身の不調にも影響。
●会場調査結果
ポイント④ 日本人の3人に2人はドライアイ!? 瞳の「うるおい」と「かがやき」は比例する!
・ドライアイの疑いがあるのは65.4%、男性61.1%より女性69.7%が多く、女性の方が「瞳のうるおい」が失われやすい。
・ドライアイの疑いがある人は「瞳のかがやき」も少なく、瞳の水分が保たれていない。若年女性の瞳は中年男性よりもかがやきが失われている傾向に?
・瞳孔径(黒目の部分の大きさ)は加齢と共に小さく。女性20代~30代と40代~60代の比較では、0.4mmの差が。
調査概要
①Web調査
■実施時期:2021年10月29日(金)~11月8日(月)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:全国の15歳〜69歳の男女5,640人(男女各2,820人)
②会場調査
■実施時期:2021年10月22日(金)~10月24日(日)
■調査手法:CLT調査
■調査対象:首都圏在住の20歳~64歳で目の疾患がない217人
※構成比(%)は小数点第2位を四捨五入しています。合計しても必ずしも100%にならない場合があります。
『瞳のチカラ白書』 企画実施の背景
千寿製薬は、1947年の設立以来70余年にわたりユニークな発想と研究開発力によって、眼科領域を中心とした独創的で優れた医薬品・サービスの提供に努めてきました。中でも、1965年(昭和40年)に日本初の涙液型目薬として発売された「マイティア」は、現在に至るまで、時代の変化とともにさまざまなニーズにお応えし、一般用医薬品のブランドとして商品を提供しています。
2022年1月、千寿製薬の一般用医薬品のブランドである「マイティア」は新たに「ひろがれ、瞳のチカラ。」というブランドメッセージを発信していきます。
昨今の社会情勢の中で、瞳が持つ役割は大きく変化したと考えています。人と人とのコミュニケーションのあり方や、その意義が大きく変わったなかで、瞳はただ単にものを見るだけではなく、心を通わせ、気持ちが前向きになるための役割を担っていると思います。涙液型目薬のパイオニアであり、どんなときも「瞳」としっかり向き合ってきた「マイティア」は、健やかな瞳を通じた気持ちのいいコミュニケーションが増えて、世の中が明るく元気になるよう、新たなブランドメッセージとして「ひろがれ、瞳のチカラ。」を発信していくことになりました。
「マイティア」のCMにつきましては、継続して広瀬すずさんに出演いただき、「ひろがれ、瞳のチカラ。」のメッセージを伝える新CMを近日放映開始予定です。
「瞳のチカラ」の新たな意義を解明し、次世代の“健康習慣”をつくることを目指して
今回発表する運びとなった『瞳のチカラ白書』につきましても、上記のブランドメッセージのもと、今年度より新たに実施した取り組みです。生活者の皆様の目・瞳に関する現状を、調査をもとに考察することで、まだ人々が気づいていない課題の発見や、瞳をケアすることの新たな意義について解明することを旨として企画しました。
本取り組みを通じて提唱する「瞳のチカラ」とは、単に「ものを見る力≒視力」とは異なり、「人々がコミュニケーションを取るため、心を通わせるための力」であると考えています。「前を向くとき」、「自分に自信があるとき」に瞳もイキイキと輝き、ポジティブに相手と目を合わせることができ、相手からも魅力的に感じてもらえる―そうした状態こそが「瞳のチカラが活かされている」ことであると考えています。
調査は「瞳の健康に関する“意識”を問う調査(Web調査を通じて全国5,640名が回答)」、「瞳の健康に関する“実態”を問う調査(会場調査を通じて、一都三県在住の217名が被験)」の2つを実施しました。調査実施にあたっては、平松 類様(眼科専門医・昭和大学兼任講師/二本松眼科病院副院長)、および堀岡 桂子様(イメージコンサルタント)のお二方にご協力いただき、眼科医療の観点、およびコミュニケーションにおけるイメージの観点からそれぞれ監修をいただいております。
この調査結果を通して、多くの方々が「瞳のチカラ」の意義、およびそれを高めていくことの有用性についてご理解いただき、瞳に関する次世代の新たな“健康習慣”を構築していくことを目指しております。
※詳細な調査結果につきましては、プレスリリースをご確認ください。
専門家に訊く、瞳の「見る/見られる」チカラの高め方
眼科専門医・平松類様に訊く 「健康な瞳を維持するために」
目というのは「むき出しの臓器」です。この器官のケアにおいて視覚維持はもちろん重要です。しかし、「魅力ある見た目」を担保する事も、普段の外来診療では多くの方が重視される点です。今回の意識調査でもその事実が明確になったかと思われます。
瞳や目元の見た目というと美容領域と思われがちです。しかし、眼球・涙など目そのもののケアも大切でそれがおろそかにされがちです。結果として、コンタクトレンズにより傷をつけたり、アイラインの使い方によって涙の状態を悪化させるという現象を引き起こしています。良い見た目を作るためにしたことで目の見た目に悪影響を及ぼす事があります。
今回、会場調査を通じて、比較的女性の方が瞳の「うるおい」や「かがやき」のスコアが低いという結果がでました。一概には言えないものの、「女性の方がケアを怠れば瞳の力を失うリスクが大きい」と言えるのではないかと考えられます。瞳が光を反射し美しい輝きを維持するためには、涙の量・質を保つことが不可欠です。それに重要な食事・睡眠・電子機器の使用・化粧など、方法は多くあるものの知られていません。日常生活のちょっとした習慣が、良くも悪くも影響しかねないという事を理解することが大切です。
目薬の使用も瞳のうるおいを保つうえでは重要です。調査では目薬を「ほぼ毎日さす」人は全体の30%程度にとどまりました。つまりは、異常を感じたらさすという事なのかもしれません。決して万能薬ではないため適切な使用が求められますが、特に瞳のかわきや疲れが気になる人は、折に触れて使用することで瞳の力を考える入り口となりうるかと思われます。
平松 類(ひらまつ・るい)様(眼科専門医・昭和大学兼任講師/二本松眼科病院副院長)
昭和大学助教、彩の国東大宮メディカルセンター眼科部長等を経て現職。テレビ・ラジオ・雑誌・書籍等にて目の健康情報を発信する。書籍の累計発行部数50万部以上。「1日3分見るだけでぐんぐん目が良くなる!ガボール・アイ」(SBクリエイティブ)など著書多数。目の健康YouTube「眼科医平松類チャンネル」は登録者数8万人以上。受診を希する人は北海道から沖縄、海外など全国に及ぶ。
イメージコンサルタント・堀岡桂子様に訊く 「コミュニケーションに資する瞳のチカラ」
日本人は元来、「目・瞳を通じたコミュニケーション」を大切にする国民だといわれています。欧米人が、このコロナ禍でも マスクを着用するのを忌避し、逆に日本人は公的な場でサングラスを着用することに抵抗を感じますが、これは「欧米人は 口元で、日本人は目元で」コミュニケーションをとる傾向があることを象徴しています。
にもかかわらず、今回の調査では、若い方を中心に「目でコミュニケーションすることが苦手」な人が多いという結果が出ました。現代の10代~20代の方は、小さな頃からデジタルツールに親しみ、SNSを駆使して周囲の人とコミュニケーションを取ることを日常茶飯事としてきました。それが悪いことでは当然ないのですが、リアルな対人コミュニケーションを軸としてきた中高年層に比べて、目を見て機微を伝える、あるいは読み取るということが苦手になっているというのは、ある種、当然の結果といえるのかもしれません。
また今回の調査で興味深いのは、「瞳の自信と自己肯定感は比例する」という結果です。よく「嘘は目に表れる」「自信は目に宿る」といわれますが、これら「メンタルが瞳に表れる」ということに加え「瞳の魅力がメンタルにも好影響を与える」という可能性があることが示唆されました。
私は仕事柄、企業のエグゼクティブや経営者と接する機会が多いのですが、できる人ほど“ここぞ”という説得や交渉の場面で目力を駆使しています。これは”目より口“のコミュニケーションを重んじる欧米でも同じで、とあるイギリス人は「目を見ず接してくる人とは取引したくない」ときっぱり言っていたほどです。このように、瞳のチカラを高め、目を駆使してコミュニケーションすることは、日本人本来の“強み”であるとともに、グローバルコミュニケーションにおける“必須スキル”といえるでしょう。
堀岡 桂子(ほりおか・けいこ)様(イメージコンサルタント)
大阪外国語大学英語学科卒業。P&G、アクサ生命保険、BNPパリバカーディフで役員秘書、社長秘書、広報担当を経て独立。株式会社 K&H(屋号 Executive Style)の代表取締役社長。約15年に渡り、大手外資系企業で 100 名以上のエグゼクティブと身近に接し、ビジネスの成功における印象の力を痛感する。その経験をもとに、ビジネスパーソンを成功へと導くイメージコンサルタントに転身。個人コンサルティングからスタートし、現在はビジネス印象力、マナー、コミュニケーション等のテーマで企業研修やセミナー講師として活動中。
著書:『第0印象~第一印象に備える自分の作り方』(さんが出版)
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