- グローバルセキュリティ産業が、サイバー犯罪者の脅威を無力化するために340万人の専門家をさらに補充
ロンドン, 2023年1月11日 /PRNewswire/ -- DXCテクノロジー(NYSE: DXC)、フォーチュン 500 のグローバルなリーディング・テクノロジー・サービス企業が、2023年以降のデジタル・セキュリティの状況により生活とビジネスが影響を受ける5つの道筋を予測しました。
DXCテクノロジーは、世界の大企業が強靱性を増大するのを支援する3000名を超すエキスパートを擁し、世界的なサイバーセキュリティ・ソリューションのリーディング・プロバイダーの一社として、脅威が徐々に増す状況を見ているばかりでなく、それに対処するための好機をうかがっています。
1.サイバーセキュリティの軍拡競争は加速
サイバー犯罪者とサイバーセキュリティ専門家は双方、ますます巧妙化する知力の戦いに人工知能(AI)を使用します。サイバーセキュリティ防衛の場合、AI は主に不審な挙動パターンを特定するために使用されてきました。サイバーセキュリティ要員は、不審なアクティビティや誤検知の数に圧倒されることがよくあります。
良いニュースには、2023年以降、AI ベースのセキュリティ制御と対応機構の自動化が始まり、サイバー攻撃に一層迅速かつ正確に対応し、ダウンタイムを削減し、個人および事業の極めて重要なデータを保護するのに役立つと期待できます。
「AI により脅威の検出と排除を自動化できる一方、基礎となるプロセスは過去のアクティビティの理解に基づいており、サイバー犯罪者が新タイプの攻撃を考え出すモチベーションになっています。」と、DXCテクノロジーのセキュリティ担当社長である Mark Hughes 氏は語っています。「特に量子コンピューティングが今後数年間でこの戦いに加わると、安定して防御するのが困難になり、今日の防御があっという間に破られるのを目の当たりにすることになります。」
2.メタバースで話している相手と「思っている」人に用心し、一方でデジタル・ウォレットをしっかり管理する必要があります
2023 年は、Meta、Microsoft、Virbelaset、等が主流をゆく仮想世界で頼っているメタバースにとって重要な年になるとされています。しかし、メタバースでのアクティビティはアイデンティティについて問題を生じる可能性があります。つまり、話している相手だと「思っている」人が、その人物が本当に当人だとどのようにして確認するのでしょうか。これには、ブロックチェーンで構築されたデジタル証明書が役立ちます。このような証明書は、メタバースでのセキュアなバーチャル取引にも使用できます。明らかなのは、メタバースが拡大するにつれてリスクも大きくなることです。
3.地政学的サイバーセキュリティ攻撃は増加しますが、防御でのイノベーションにもつながります
ウクライナへのロシアの攻撃は、武力衝突が今やハイブリッドであり、地政学的動機によるサイバー攻撃のリスクは現実であることを純然たる様相で思い出させています。結果として、多くのサイバー保険証券は現在、サイバー戦争の条項を除外するように書き直されており、サイバーリスクを緩和する上で困難を生み出しています。
地政学的緊張が長引き、この脅威は2023年も続く見込みです。実際、2023年に国政選挙が予定される70以上の国(選挙イベントは国家を後ろ盾としている行為者の標的に頻繁になる)では、サイバーセキュリティ防御にとって困難な年になることでしょう。しかし、ロシアのサイバー攻撃に対するウクライナの「実例としての」防御などのケーススタディから学ぶことができます。
4.サイバーセキュリティ攻撃は、住居を支える極めて重要な国家のインフラストラクチャーを標的にします
明かりがつかなくなり、ガスが届かなくなっても、大抵の人々は、それが産業サイバーセキュリティ侵害の結果であるとはあまり考えません。オペレーショナル・テクノロジー(Operational Technology:OT)は、サイバー攻撃にとって新たに出現した戦場で、発電所とダムを含む公共インフラストラクチャーや工場を制御、自動化するシステムを伴います。
地政学的緊張は依然続いており、オペレーショナル・テクノロジーでのサイバー脅威は2023年に増大し、各産業のあらゆる運営面でサイバーセキュリティ防御を織り込むことで、確実に一歩常に先んじなければならないという圧力を与えています。
5.サイバーセキュリティ業界での就業機会が増えます
およそ340万人のサイバーセキュリティの専門家が世界的に不足すると見込まれています。先端テクノロジーによる脅威が増大するとともに、この人数は増加します。
サイバースキルの格差が、あらゆる年代のさまざまな背景をもつ人々に就業機会を生み出します。たとえば英国では現在、GradCrackerキャリア・ポータルに登録されている大学院生に、サイバーセキュリティ業界での機会があります。ですが、利益を享受できるのは大学院生だけではありません。多くの企業がサイバーセキュリティ業界で再訓練を受ける人々に機会を提供します。
「サイバーセキュリティ空間のインクルーシビテー(包括性)は、ニューロダイバーシティ(神経多様性)に及びます。」と、Mark Hughes 氏は付言します。「たとえば、DXC のダンデライオン・プログラム(Dandelion Program)は、自閉症、注意欠陥多動障害(ADHD)、失読症、およびその他の神経疾患のある人がサイバーセキュリティを含む IT 業界でキャリアを構築する役に立ちます。サイバー脅威の増大は、あらゆる背景をもつ人々に就業機会を生み出します。」
サイバー脅威は、2023年以降スピードと複雑さを増し続けますが、それに対処するための最新テクノロジーやアプローチ、また人材を適合させる能力も増します。「サイバーセキュリティ軍拡競争という表現を適正に言い換えると、「正しい方が勝利する」となります。」と、Mark Hughes 氏は語っています。
詳細については、以下をご覧ください。
DXCテクノロジーについて
DXCテクノロジー(NYSE: DXC)は、グローバル企業が極めて重要なシステムと運用を実行するのを支援する一方で、IT を現代化し、データ・アーキテクチャーを最適化し、さらに公共、民間、およびハイブリッドの各クラウド全体にセキュリティと拡張性を保証します。世界の大企業や公共セクターの団体は、DXC を信頼してサービスを有効利用し、 IT 資産全体にわたって新レベルのパフォーマンス、競争力、および顧客体験を向上させます。お客さまや同僚に優れたサービスを提供する方法の詳細については、DXC.comをご覧ください。
連絡先:Aleksandra Andreasik-Binkowska、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)コミュニケーション・マネージャー、DXCテクノロジー、a.andreasikbinkowska@dxc.com
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