米風土:“おいしい数値”で選べるお米ブランド誕生


 農作物の企画販売などを手掛ける「あっぷふぁーむソリューションズ」は、産地や品種だけではなく、「食味値」という“おいしさ”を表した数値をパッケージに表記して売り出す米のブランド「米風土(まいふうど)」を設立した。既に東京都内のスーパーなどで試験的に販売しており、今後は米の生産者や流通業者を含めた供給体制を強化して、米の新しい選び方として本格展開を目指す。

 食味値は、日本最大級の米のコンクール「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」の評価指標である米のおいしさを可視化した点数のことで、100点満点で表し、数値が高いほどおいしい米として評価される。米風土ブランドでは、同コンクールに出品した生産者の米を取り扱い、食味値と栽培方法を基準に米の値段を設定し、商品を展開。“おいしさ”の数値という米を選ぶ新しい選択基準を設けることで、消費者に商品を選ぶ楽しさなどを提供するとしている。

 パッケージには食味値が大きく表記されるほか、生産者や栽培方法、品種や生産者のこだわりなども表記される。商品は2キロ入り、1.8キロ入り、300グラム入りの3種類を用意。重量や食味値、栽培方法によって価格は異なり、例えば、2キロ入りで特別栽培された食味値が85点以上の米は2000円(税抜き)で販売する。贈答用の商品も用意する。

 このほど、同ブランドのプロジェクト発表会が東京都内で行われた。同プロジェクトには現在、約60人の生産者が参加しており、今後、さらに参加者を増やし、流通業者との関係も強化することで、本格的にビジネス展開していくといい、同社の高橋隆造社長は「3年後には売り上げ3億円を目指す。この事業を大きく成長させていきたい」と意気込みを語った。

 また同プロジェクトの目的について、高橋社長は「お米の消費量を上げること」と話し、「ブランド展開することで、消費者に楽しくお米を選んでいただき、(生産者の)情報を知っていただくことで、お米を楽しむ文化を定着させたい。お米を楽しむ文化を成長させて、この文化を世界に広げていけば消費量は増えていく」と持論を展開した。