ビスコ:震災と帰宅困難者対策で過去最高売上連続更新


 江崎グリコは、発売開始から80周年を迎えたビスコの売り上げが2年連続で過去最高を更新し、12年度の売り上げが約52億円に達する見込みであることを発表した。東日本大震災以降、保存缶の売り上げが急増したためで、今回は4月1日から施行される東京都帰宅困難者対策条例に伴う企業や行政の“備蓄特需”も影響したとみられる。

 ビスコは、酵母入りのクリームサンドビスケットとして1933年に発売。02年に若い女性向けの「ビスコ<小麦胚芽入り>」をラインアップに追加し、07年には5年間の長期保存が可能な「ビスコ保存缶」を発売した。

 同社によると、東日本大震災以降、保存缶の売り上げが防災意識の高まりとともに急増。11年度には前年度の約10倍の売り上げを記録し、ビスコ全体の売り上げを押し上げる一因になった。また、4月1日から施行される東京都帰宅困難者対策条例では、企業は従業員の飲料水と食料などを3日分備蓄する努力義務が課せられており、そうした備蓄準備が売り上げ増に影響を与えているという。(毎日新聞デジタル)